❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
『―――はい・・・菊地菜緒と申します。菊地智也という方と、御見合いで知り合い、何度かお会いしてから、籍を入れました。結婚式と披露宴パーティーも既に、催されており、幸せでいます。』 
『―――あら・・・幸せなのは・・・指輪を見れば、一目瞭然よ。愛と呼ばれている薔薇を付けているし、ゴールドはとても質が良いのよ?―――貴女は・・・これから、幸せになれるわ。』
その言葉に、菜緒は眼を見張ると、『―――そう願いたいです・・・』と心の中で告げた―――。
この女性は四十歳程で、此処の旅館の常連客みたいで、智也にも紹介してあげたかった―――。
―――さて・・・お風呂の湯加減は―――。
とても心地よく、温度も丁度良く、菜緒はすぅ、と目を瞑り、温まっていた。温泉らしい、温泉で、口に入るとしょっぱい。温泉はとても綺麗で、彼女は泥風呂に入ろうとした。泥風呂はとても温まり、美容にも良いと言われている。十分の内に、入らないと行けない。彼は早風呂だから。三十分にして欲しかったけど、彼女は『―――分かった・・・』と言った。
この後、混浴で―――三十分、温泉に入るのも良い。サウナにも入りたいし、内風呂にも入りたい。此処の混浴は草津より、良いと言われており、彼女は『―――来た甲斐があったわ。』と呟く。菜緒は―――彼女は―――とても気持ちい風呂で、バシャバシャと、子供のように燥いでいた。今、此処の内風呂は、一人だけで、バシャバシャと人魚のように、泳いでいた。
『―――サウナ・・・混浴入ったら、入ってみよう・・・』
―――あら・・・良いわね・・・
先ほどの、叔母さんが入って来た。
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