君だけが、ずっと好き。
楽しかった気持ちも一気に下がって、りんご飴も美味しく感じない。



(…どうして何もかも上手くいかないんだろう。)




「天羽?どうした?」




ペラペラしゃべり続ける宇野さんを横目に、桐谷くんがひょこっと覗き込んできた。




「…ううん、なんでもない。ちょっとお手洗い行ってくるね」




伊吹に夢中の宇野さんは私なんか目にもとめていない。



あぁ…イライラする。


せっかくの楽しみが全部台無しにされた気分だった。


私が気づいてるように、彼女も私が伊吹を想っていることに気づいているんだろう。




「気ぃつけろよ〜」


「うん」




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