君だけが、ずっと好き。
絆創膏、持ってきてよかった。


人混みをぬけて大きな岩に腰掛けた。




「1人で空回りして勝手に傷ついて、バカみたい…」




泣きそうになりなる気持ちを抑えて、私は笑顔を作った。


こんなとこで泣くな、私。

笑え、瑛茉。



ライバルなんて、他にもいくらでもいるのに。




「…おねぇちゃん、泣いてるの?」


「…へ?」




俯いていた顔をぱっと上げると、そこには小さな女の子が立っていた。


(私、泣いてる…?いや、平気だよね。)




一応頬に触れてみたけど、涙は零れていなかった。




「おねーちゃん、浴衣可愛いね!」


「ありがとう」




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