君だけが、ずっと好き。
この人は不運にも3年間連続で私の担任になってしまった霧谷(きりや)先生。28歳独身。幸の薄い男。
絡みやすくて友達みたいだから生徒たちからは “ キリちゃん ” なんて呼ばれてる。
「やーい、怒られてやんの」
「伊吹のアホ!起こしてくれたって良くない!?私一回寝たらなかなか起きないの知ってるくせに!」
なんて、もちろん八つ当たりだけど。
「人のせいにすんなばーか。お前放課後絶対居残りじゃん。置いて帰るからな」
伊吹はそう言って私のおでこにデコピンした。
「あ〜も〜う〜?天野まで…!」
教壇に戻ったと思って油断していたけど、キリちゃんは私たちを前から睨みつけていた。
それはもう、ゴゴゴゴゴ…と効果音が聞こえそうな顔で。
「お前ら2人、罰として放課後数学準備室の掃除!」
「「…は!?」」