君だけが、ずっと好き。

「わ、わわ分かったから!!分かったから降ろして!」




そう言って伊吹の腕の中で暴れると、伊吹は満足そうに笑って私を下ろしてくれた。




(心臓破裂する…!!)




伊吹の温かさと香りに包まれて、まだほんのり余韻が残っている。




「分かったならよろしい。ほら、カバン持って。帰るぞ」




伊吹はニッと笑って私の髪をクシャッと撫でた。




(わ、わわわ笑った…!!!)




「不意打ちやめてよ、バカ!」




「は?何言ってんの?置いて帰るぞ」




いつもは自分からくっついてるくせに、いざ伊吹の方からくっつかれると慣れてないから全然違う。



心臓の音、伊吹に聞こえてなかったかな。




(激ニブばか伊吹!!)




私は真っ赤な顔を見られたくなくて、うつむいたまま伊吹の後ろを歩き出した。




___ 不意打ちの笑顔、反則だよ。

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