世界でただ一人のヒーラーは生殺与奪を握ってます。
 エルザはありがとうと言って、アリシアの横に座った。アリシアは休めと言ったのに聞く耳を持たないエルザに困り顔を見せて、
「エルザは私の言うことを相変わらず聞かないですね」
呆れたように言う。
「そんな事はない、私はお前が思っているよりも妹としても愛している・・・それに実力だって認めている。それにな、お前の放つ魔法を見るのが好きなんだ、淡く優しい光を見ると落ち着くんだよ」
エルザはアリシアの青色の瞳を真っ直ぐに見つめていた。妹をみる優しい瞳がそこにはあった。

 アリシアはその瞳に気づいて暖かい気持ちになった。石を投げれ責められたとき、エルザが矢面に立ってよく庇ってくれた。石が額にあたり流血しても大丈夫だと気丈に振る舞う姿に何度も感謝した。アリシアが心を許せる数少ない人物。憧れの人物でもあった。
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