世界でただ一人のヒーラーは生殺与奪を握ってます。
 エルザの視線は不安の色を秘めている。その視線を感じとったアリシアは呆れたような困ったような顔を浮かべる。
「・・・エルザ、私は別に全ての人を恨んでいるわけではないのですよ。確かに私は国民のほとんどの人に恨みをかっているように見えますが、こんな私にも優しくしてくれる人だっているのですから」
それを聞いてエルザは思う。その中に私は含まれているのだろうか?それとも私は恨まれているのだろうか?不安がエルザを襲う。
「エルザ、私はエルザのこと恨んでいませんよ」
勘の鋭いアリシアはエルザの不安そうな顔を見て、エルザの考えを察知したのだった。
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