センチメンタル・ジャーニー Ⅱ ~俺が本当に守りたい人

お正月休みが 終わって 最初の 週末

俺は カンナと 会う約束をした。


いつも カンナから 呼び出されていて

俺が カンナを 誘うことは なかったから。


『奏斗が 会いたいなんて 珍しいね。』

カンナは 電話で 少し弾んだ声で 言った。


「葉月。俺 明日 カンナに会って 話すよ。葉月も 一緒に行くか?」

「ううん。奏斗1人で 話してきて。」

「いいの?心配だろう?」

「大丈夫。奏斗を 信じてるもん。」


前日 葉月に告げると 

葉月は 優しい目で 頷いた。


カンナが どんな反応をするのか

俺は 少し 不安だったけど。


でも 俺は 言わなくてはいけない…


これ以上 カンナには 係わらない。

どんなことが あっても。


これからは 何があっても 全部

カンナ1人の 問題だって…






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