俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
「……終わった」



なかなか起きてくれなかったけれど、何度も体を揺すったら起きてくれて、その顔はすこし不機嫌そうだった。



「待たせてごめんね……」
「んー大丈夫」




目をこすりながら立ち上がって外に出た蒼太くんは「腹減った」と私を見てきて、とりあえず空腹を満たすことにした私たちはバスに乗って繁華街へと向かった。

いつも街のほうに行きたがるけれど、なんとなく誰かを探しているようにしか思えない。






「結局なんか決まった?」
「なにも決まらなくて」



悩みすぎるとわからなくなるのか、いざ考えるとなにもわからないし、将来の選択は自分には不可能なんじゃないか、と思ってきた。

みんなと同じじゃない、みんな決めているのに、と焦燥感に駆られるけれど、簡単な選択じゃない。
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