俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
独特なオーラを放っている彼は街の中でもかなり目立つ存在で、すれ違う高校生が蒼太くんをじっと見ている。どういう気持ちで彼を見ているのかわからないけれど、いたたまれないのは確かだ。

となりに並ぶことでさえ勇気がいるのに、手を繋いでるみたいだと、不安になっている私と周りに反応する素振りすら見せない蒼太くんは180度違うのかもしれない。




そのまま無言で歩き続けていたときどこからか子供の泣き声が聞こえてきて、前を見ると歩道の真ん中でわんわん泣き叫ぶ男の子がいた。

小さな子が泣いているのに、何事もなかったかのように通り過ぎる人たちはたくさんいる。




私は男の子に近づいてしゃがんで見ると、綺麗なひとみから透明な涙が零れていた。
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