俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】
と、私は当たり前のように嘘を吐くんだ。自分を守るためなら嘘をつける人間だと、簡単に嘘をつける人間だと私は理解している。


うれしそうにしている咲優に向かって私は目を細めて口角を上げた。


これでいいんだ、これが私のためなんだ、こうしなきゃいけないんだ、私は痛む胸を隠すように、すべてを隠すように何度も練習を重ねた笑顔を向けた。




苦しい、胸が痛い、そんな役に立たない思いは隠してしまえばいい。






いつの間にか授業は終わっていて、休み時間らしい騒がしい光景が広がっていた。


悩んだ末、私のプリントに書かれたものは"臨機応変"で、物は言いようだな、と自分を嘲笑う。




「ねーねー、愛結課題やった?」
「……やったよ?」
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