溺愛は蜜夜に始まる~御曹司と仮初め情欲婚~
これまで遠目からしか見たことのない魅力的な顔を向けられて、必要以上に緊張している。
青信号に変わり、車が再び走り出すと、侑斗は小さな声で笑った。
「で、今からどこに連れて行けばいい? 駅ならたった今通過したぞ」
「え……間に合わないじゃないですか」
梨乃は腕時計に目をやり、顔をしかめた。
「今から電車に乗っても間に合わない。とりあえず翔矢に電話しなきゃ」
バッグの中からスマホを取り出そうとするが、見当たらない。
「あ、さっき侑斗さんがポケットに……」
梨乃は運転席の侑斗に視線を向けた。
侑斗は前を見たまま口を開く。
「どうせ壊れて役に立たない。なんなら俺のスマホを貸すけど」
「あ、いえ。大丈夫です…‥。でも、翔矢を待たせちゃうかな」
今日は翔矢の後に何人もの生徒の面談が控えていると聞いている。
遅れるとまた別の日に呼び出される可能性が高い。
この忙しい中休みをとれるのかどうか、難しい。
「まずい。どうしよう」
「……恋人と約束か?」
「え、恋人? なんのことですか?」
梨乃は侑斗の低い声に顔を上げた。
青信号に変わり、車が再び走り出すと、侑斗は小さな声で笑った。
「で、今からどこに連れて行けばいい? 駅ならたった今通過したぞ」
「え……間に合わないじゃないですか」
梨乃は腕時計に目をやり、顔をしかめた。
「今から電車に乗っても間に合わない。とりあえず翔矢に電話しなきゃ」
バッグの中からスマホを取り出そうとするが、見当たらない。
「あ、さっき侑斗さんがポケットに……」
梨乃は運転席の侑斗に視線を向けた。
侑斗は前を見たまま口を開く。
「どうせ壊れて役に立たない。なんなら俺のスマホを貸すけど」
「あ、いえ。大丈夫です…‥。でも、翔矢を待たせちゃうかな」
今日は翔矢の後に何人もの生徒の面談が控えていると聞いている。
遅れるとまた別の日に呼び出される可能性が高い。
この忙しい中休みをとれるのかどうか、難しい。
「まずい。どうしよう」
「……恋人と約束か?」
「え、恋人? なんのことですか?」
梨乃は侑斗の低い声に顔を上げた。