ONLY YOU~過ちの授かり婚~
『ダイヤモンドホテル銀座』
純也さんは各務兄妹を最上階のフレンチレストランの個室に呼び出した。
「この度はご愁傷さまでした。ココロからお悔やみ申し上げます」
「ありがとう、俺の方が死ねば良かったんだけど・・・しぶとく生き残ってしまったよ。各務社長」
「貴方は総理の養子で『帝和銀行』の頭取。貴方が死ねば、もっと大変なコトになっていたと思いますよ」
純也さんは法人営業部時代、『共栄薬品』に出入りしていて、各務社長とは知り合いだった。
三人はブルゴーニュ地方のヴィンテージ物の赤ワイン。
私はオレンジジュースで乾杯した。
「乃彩さん、君は飲まないの?」
「乃彩は妊娠中だ。だから、ソフトドリンクをオーダーした」
二人は絶句した。
「俺達・・・結婚するんだ。
だから、愛奈、俺との婚約はなかったコトにしてくれ」
「俺達をワザワザ呼び出したのはその為か・・・」
各務社長は納得するように頷いた。
純也さん本人から婚約解消を言い渡された愛奈さんはヤケ気味にグラスの中のワインを全部煽った。
純也さんは各務兄妹を最上階のフレンチレストランの個室に呼び出した。
「この度はご愁傷さまでした。ココロからお悔やみ申し上げます」
「ありがとう、俺の方が死ねば良かったんだけど・・・しぶとく生き残ってしまったよ。各務社長」
「貴方は総理の養子で『帝和銀行』の頭取。貴方が死ねば、もっと大変なコトになっていたと思いますよ」
純也さんは法人営業部時代、『共栄薬品』に出入りしていて、各務社長とは知り合いだった。
三人はブルゴーニュ地方のヴィンテージ物の赤ワイン。
私はオレンジジュースで乾杯した。
「乃彩さん、君は飲まないの?」
「乃彩は妊娠中だ。だから、ソフトドリンクをオーダーした」
二人は絶句した。
「俺達・・・結婚するんだ。
だから、愛奈、俺との婚約はなかったコトにしてくれ」
「俺達をワザワザ呼び出したのはその為か・・・」
各務社長は納得するように頷いた。
純也さん本人から婚約解消を言い渡された愛奈さんはヤケ気味にグラスの中のワインを全部煽った。