ONLY YOU~過ちの授かり婚~

乃彩side-

私はハッと目を覚ました。
バスルームに居たはずの私はベットにバスローブ姿で眠っていた。

私の隣で純也さんが就寝中。

彼の寝顔をこんな至近距離で見るのは初めて。
いつもは眼鏡を掛けている彼。
眼鏡はサイドテーブルに置かれ、彼は無防備に素顔を晒していた。

イケメンは寝顔もイケメン。
切れ長の瞳を縁取っている長い睫毛も色っぽい影を落としていた。

ピピピ・・・とiPhoneのアラーム機能が鳴り響く。

「ん、ぁ・・・」

彼はパッと目を開き、iPhoneを手に取ってアラームをストップさせた。

「おはようございます・・・」

「えっ?あ・・・気が付いたのか?乃彩」

「はい・・・」

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