ONLY YOU~過ちの授かり婚~
いつもクールな柊さんがあれだけ感情的になっている所は初めて見た。
「お前は亡き伊集院鑑造総理の愛人の子。
総理が故郷に錦を飾りたいが為に建設されたダムの底にはお前の母親が女将を務めていた宿があったんだろ?」
「それをどうして??」
「そのダムの建設に関わったのが俺の父親だからだ…俺は伊集院家のおかげで、人生を狂わされてしまった…」
周防社長はコーヒーを啜りながら恨めしそうに話し、空を睨みつけた。
端整な顔の周防社長が憎悪を滾らせる表情が壮絶に恐ろしく見えた。
「俺は知っているぞ。
お前の母が書いたと言う「日記帳」の存在を」
「…」
「ある記者から訊いた…刺客を差し向けて彼を騙し…手に入れようと思ったが、失敗した」
「では…あの取引の夜…」
ヤクザのバックには周防社長が居たのか…
「・・・今でもお前が持ってんだろ?伊集院頭取」
「さぁな…」
俺は誤魔化し、周防社長から顔を背けた。
「お前は亡き伊集院鑑造総理の愛人の子。
総理が故郷に錦を飾りたいが為に建設されたダムの底にはお前の母親が女将を務めていた宿があったんだろ?」
「それをどうして??」
「そのダムの建設に関わったのが俺の父親だからだ…俺は伊集院家のおかげで、人生を狂わされてしまった…」
周防社長はコーヒーを啜りながら恨めしそうに話し、空を睨みつけた。
端整な顔の周防社長が憎悪を滾らせる表情が壮絶に恐ろしく見えた。
「俺は知っているぞ。
お前の母が書いたと言う「日記帳」の存在を」
「…」
「ある記者から訊いた…刺客を差し向けて彼を騙し…手に入れようと思ったが、失敗した」
「では…あの取引の夜…」
ヤクザのバックには周防社長が居たのか…
「・・・今でもお前が持ってんだろ?伊集院頭取」
「さぁな…」
俺は誤魔化し、周防社長から顔を背けた。