ONLY YOU~過ちの授かり婚~
久しぶりに味わう彼の温もり。

パパの温もりに触れ、喜ぶようにお腹の子も動いた。

「赤ちゃん、動いてますよ。純也さん」

彼のもう片方の手が私のお腹に触れた。

彼の指先もお腹の中で動き回る赤ちゃんの動きを感じたのか、口許に笑みが零れる。

「元気に動いてるな…」

私も口許にも笑みが浮かんだ。

「…二人でこの苦難を乗り越えていきましょ。純也さん」

「乃彩…君は強いね…もう少し弱い女性かと思ってた」

「女は弱し、されど母は強しです。純也さん」

「乃・・・彩」

「ねっ、純也さん…」

「ありがとう…乃彩」

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