ONLY YOU~過ちの授かり婚~
諏訪部先生の言う通り、俺達の子供は四日後、無事に保育器の中から出て、新生児室に移動した。

「あれが純也の子か・・・」

千歳さんと俺は硝子越しに見つめる。

「名前は徹也君だっけ?」

「はい…」

「まぁ、これからが本番だよ…」

「えっ?」

「子育て…」

「あ…」

「・・・俺も和寿が誕生した時を思い出す。
ウチも産まれて、心臓に雑音あると言われて…心配したよ…でも・・・大丈夫だったけど」
「そうだったんですか…」

「俺、いいパパになれるかな?」

「いい見本が居るでしょ??」

「えっ?」

「敦司兄さんが…」

「はい…でも、千歳さんもいいパパですよ…」

「そう?」


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