ONLY YOU~過ちの授かり婚~
「お二人は仲がいいんですね」

「俺達は同じ大学の同級生なんだ。
コイツが俺を本店勤務にしてくれなかったら、ずっと支店勤務だった」

「壬生は優秀なヤツだから。本店に引っ張っただけだ」

「へぇー…」

頭取は口許に穏やかな笑みを浮かべキャラメルマキアートを口に含んだ。。

「男の友情が素敵ですね」

「なぁ~純也。
彼女の父親の会社、どうにかならないか?」

「あのままでは稟議は通らない。俺に書類を偽装しろとでも言うのか?壬生」

「そうは言わないけど…協力して貰う見返りに…何とかすると言っちまったんだ」

「・・・また、勝手なコトを」

「でも、彼女の証言がなければ、山田支店長の悪事は証明できなかった」

頭取は瞳を伏せ、マキアートを啜り、壬生さんの訴えを訊き流した。

彼の伏せた瞳を縁取っている睫毛の長さに艶を感じ、落ち着いていたはずの鼓動が再び跳ねる。

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