ONLY YOU~過ちの授かり婚~
「申し訳ない。蓮見さん」

「いえ」

私はココロを切り替えようと目の前のカプレーゼのモツァレラチーズに箸を伸ばした。

「俺と付き合って欲しい」

「えっ?」

私は思わず目を開き、彼の顔を見つめる。
彼の言葉に驚きが隠せず絶句してしまった。

「・・・でも、貴方には婚約者が…」

「何度も言うけど…俺は副頭取の決めた相手とは結婚しない」

顔にキモチが出ていなかった分、半信半疑に訊いていたけど、今はあからさまに嫌悪感を示していた。

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