ONLY YOU~過ちの授かり婚~
ココロにブレーキをかけても、意中の彼にこう口説かれたら、男の免疫のない私はどうするコトも出来ない。

このまま、何も考えず彼の腕の中に堕ちようか?
その方がどんなに楽だろう。

名も知らない男性には酒の勢いで、一夜を明かした。あの時の勢いが今欲しい。

彼はやんわりと私の肩を抱き、自分に引き寄せた。
背中と腰に手を回され、しっかりと抱き締められる。

身長差はおよそ十五センチ程。
私が顔を上げると背中の手が後頭部に回され、そのまま彼の唇で唇を塞がれた。

そのままそっと私の唇を吸い上げ、少し開いた隙間に舌を割り入れて口内を侵していく。

濡れた彼の舌が私の舌と絡まる。

徹さんとキスを交わしていたけど、こんなにも官能的でカラダの奥から痺れる熱いキスは初めて。

キスの後はカラダから力が抜け、彼に縋るようにギュッと彼のコートを握り、掴んでいた。



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