貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「今日は、近隣諸侯が集まって、私の新皇帝としての初の謁見があるんだ。それまでまだ時間があるから、少し休憩しようと思ったところだよ。もしよかったら、少しお茶に付き合ってくれないかな」

「よろしいのですか?」

「もちろん。あちらの部屋にお茶の用意をしてもらったんだ。一緒に行こう」

「はい、喜んで」

「では、私は用意を手伝ってまいります」

 顔を伏せたまま言うと、睡蓮は足早に離れていった。晴明は、その背を、じ、と見送っている。紅華も、同じように睡蓮の背を見つめた。



(なぜなのかしら)
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