貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「失礼します」
すると、睡蓮はすばやく晴明の手から薬の包みを取り、それを開いて晴明の口元に運んだ。粉を全部口の中に入れると、持っていた湯呑みを晴明に飲ませる。体のしびれが強くうまく飲めずに少しこぼしたが、晴明はなんとか薬を口にすることができた。
薬を飲み終えた晴明は、長椅子に背を預けて大きく息を吐く。こころなしか、顔色も戻ってきたようだった。
「いかがです? 体は動きますか?」
その様子を見ていた睡蓮が、心配そうに声をかけた。
「ありがとう、睡蓮。もう大丈夫だ」
「陛下……」
後ろで見ていた紅華に、晴明はにこりと笑う。
「みっともない姿を見せてしまったね。そろそろ挨拶の準備をしなくてはいけない。紅華殿は、もう行ってください」
「でも……」
「これ以上、あなたに無様な姿を見せたくないのですよ」
すると、睡蓮はすばやく晴明の手から薬の包みを取り、それを開いて晴明の口元に運んだ。粉を全部口の中に入れると、持っていた湯呑みを晴明に飲ませる。体のしびれが強くうまく飲めずに少しこぼしたが、晴明はなんとか薬を口にすることができた。
薬を飲み終えた晴明は、長椅子に背を預けて大きく息を吐く。こころなしか、顔色も戻ってきたようだった。
「いかがです? 体は動きますか?」
その様子を見ていた睡蓮が、心配そうに声をかけた。
「ありがとう、睡蓮。もう大丈夫だ」
「陛下……」
後ろで見ていた紅華に、晴明はにこりと笑う。
「みっともない姿を見せてしまったね。そろそろ挨拶の準備をしなくてはいけない。紅華殿は、もう行ってください」
「でも……」
「これ以上、あなたに無様な姿を見せたくないのですよ」