貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「僕が愛しているのは、今でも君だけだ」
広い胸の中で、くしゃり、と睡蓮の顔が歪んだ。
「……でも、もう晴明様には貴妃様が」
「愛している、睡蓮」
熱を含んだ声で囁かれて、睡蓮はきつく目を閉じた。
「僕が悪いんだ」
晴明は、愛おしそうに睡蓮の長い黒髪をすく。
「妃は一人と僕が言い張ったせいで、紅華殿が無理やり貴妃にされてしまった。翰林は後宮妃になりそこねた紅華殿を利用し、そのせいで僕は翰林の条件をのまざるをえなくなってしまった。あれほど、妃は睡蓮たった一人だと言い続けてきたのに……」
「それは、陛下の立場を考えたら当然のことです。宰相様が悪いわけでは」
「そうかもしれない。でも、何度も言うけれど、僕の妃は君だけだ。その想いは今でも変わらない」
「晴明様……」
はらはらと、睡蓮の目から幾筋もの涙が流れる。
広い胸の中で、くしゃり、と睡蓮の顔が歪んだ。
「……でも、もう晴明様には貴妃様が」
「愛している、睡蓮」
熱を含んだ声で囁かれて、睡蓮はきつく目を閉じた。
「僕が悪いんだ」
晴明は、愛おしそうに睡蓮の長い黒髪をすく。
「妃は一人と僕が言い張ったせいで、紅華殿が無理やり貴妃にされてしまった。翰林は後宮妃になりそこねた紅華殿を利用し、そのせいで僕は翰林の条件をのまざるをえなくなってしまった。あれほど、妃は睡蓮たった一人だと言い続けてきたのに……」
「それは、陛下の立場を考えたら当然のことです。宰相様が悪いわけでは」
「そうかもしれない。でも、何度も言うけれど、僕の妃は君だけだ。その想いは今でも変わらない」
「晴明様……」
はらはらと、睡蓮の目から幾筋もの涙が流れる。