貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
しばらく、じ、として様子をうかがっていた紅華だが、あたりに人の気配がないことがわかると、おそるおそる体を起こした。
縛られた手のまま目隠しを外すと、紅華はあたりを見回して目を瞬く。
揃えられた豪華な調度品といいあたりに漂う上品な香の香りといい、誘拐という行為にそぐわない立派な部屋だった。
「どこなの、ここ……?」
なぜ自分がさらわれたのかわからないが、このまま待っていてもおとなしく帰れる保証はない。四苦八苦してなんとか手足の縄をほどこうともがいている紅華の耳に、扉が開く音が聞こえた。ぎょ、として振り向いた紅華は、そこにいた予想外の人物に目を丸くする。
「欄悠?!」
「ひさしぶりだね、紅華」
欄悠は、婚約していたときと変わらない優雅な様子で部屋へと入ってきた。
☆
縛られた手のまま目隠しを外すと、紅華はあたりを見回して目を瞬く。
揃えられた豪華な調度品といいあたりに漂う上品な香の香りといい、誘拐という行為にそぐわない立派な部屋だった。
「どこなの、ここ……?」
なぜ自分がさらわれたのかわからないが、このまま待っていてもおとなしく帰れる保証はない。四苦八苦してなんとか手足の縄をほどこうともがいている紅華の耳に、扉が開く音が聞こえた。ぎょ、として振り向いた紅華は、そこにいた予想外の人物に目を丸くする。
「欄悠?!」
「ひさしぶりだね、紅華」
欄悠は、婚約していたときと変わらない優雅な様子で部屋へと入ってきた。
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