貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「きゃっ!!」

 そのまま、紅華は床へと引き倒される。

「痛っ!」

「下手にでりゃふざけた真似しやがって!」

「どんなことしたって、あんたなんかに蔡家の財産を好きにさせたりしないから!」

 もつれた髪を引っ張られて、紅華は仰向かされる。欄悠は、ぎらぎらした目で紅華を見下ろした。


「それだけじゃないんだよ」

「え?」

 欄悠が紅華の細い首に片手をかけた。命の危険を感じた紅華は、息を飲んで動きを止める。

「お前に貴妃の役目を果たされちゃ……皇帝に、今、跡継ぎなんか作られては困るんだよ」

「……どういうこと?」

 おとなしくなった紅華に満足したのか、欄悠は得意げに話し始めた。

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