貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます【番外編追加しました】
「やっぱり天明様は意地悪です」

「俺にばっかり言わせるからだ」

「あれは勝手に天明様が言ったんじゃないですか!」

「お前がはめたからだろう。……俺だって、聞きたいんだよ。お前の口から」

 言いながら、天明は紅華の腰に手をまわして引き寄せる。


「紅華?」

 とんでもなく優しい表情と声で言われたら、紅華も本音を言わないわけにはいかない。

「あ……」

「うん」

「あ……」

「あ?」

「愛して、おります」

「知っている」

 天明は、嬉しそうに答えて紅華に唇を重ねた。
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