貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「何を言っているんだ。一体……」

「だって」

 うつむく紅華の声が、細くなっていく。



「天明様は、私より睡蓮の方がいいのでしょ?」

 天明の目が点になった。

「……は?」

「晴明様とお話されていたではありませんか。睡蓮を、愛していると……」

「…………ああっ!?」

 紅華が何を気にしているか思い当たった天明が声をあげた。


「違う! あれはもう幼い頃の話で……」

「本当に?」

 ちら、とわずかに降り返った紅華に、天明はめずらしくあたふたと言いつのる。

「本当に! 昔の! 幼い頃の……ああ、俺たちは幼なじみというか、昔馴染みというか、つまり、睡蓮は……!」
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