貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「睡蓮のことは本人に聞きました。天明様がしょっちゅう翡翠宮に来ていたのも、実は睡蓮に会いたくて」
「違う! 俺は、お前に会いたかったんだ!」
慌てる天明は、また背をむけてしまった紅華の肩が震えていることに気づいて声を詰まらせた。
「紅華……睡蓮に惚れてたのなんて、本当に子供のころの話だ。今は全然そんなこと思ってない。俺が愛しているのは、睡蓮じゃない。紅華、お前なんだ」
「私……?」
「ああ。お前を、愛している」
「天明様!」
振り返った紅華は、満面の笑顔だった。再び天明の目が点になる。
「紅華? お前、泣いて……」
「誰がですか?」
けろりと言いながら紅華は、天明に抱きついた。
「おい?」
「そんなにぼろぼろになって助けに来てくださった方のお気持ちを、疑うわけじゃないですか」
天明は、たった一人であの別邸に乗り込んできた。他の衛兵たちが追いつけないほどに、急いで馬をかけさせたのだ。実際、紅華たちがのった馬車の隣には、天明の乗ってきたらしい馬が待っていた。
「違う! 俺は、お前に会いたかったんだ!」
慌てる天明は、また背をむけてしまった紅華の肩が震えていることに気づいて声を詰まらせた。
「紅華……睡蓮に惚れてたのなんて、本当に子供のころの話だ。今は全然そんなこと思ってない。俺が愛しているのは、睡蓮じゃない。紅華、お前なんだ」
「私……?」
「ああ。お前を、愛している」
「天明様!」
振り返った紅華は、満面の笑顔だった。再び天明の目が点になる。
「紅華? お前、泣いて……」
「誰がですか?」
けろりと言いながら紅華は、天明に抱きついた。
「おい?」
「そんなにぼろぼろになって助けに来てくださった方のお気持ちを、疑うわけじゃないですか」
天明は、たった一人であの別邸に乗り込んできた。他の衛兵たちが追いつけないほどに、急いで馬をかけさせたのだ。実際、紅華たちがのった馬車の隣には、天明の乗ってきたらしい馬が待っていた。