貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「な、ぜ……ですか?」
紅華に回していた腕をほどいて、天明は真正面から紅華を見つめる。その顔に笑みは乗っていなかった。
「お前まで巻き込む気はなかった。俺たちにはこんなこと日常茶飯事だが、お前には同じ生活を送らせたくない。だから、もう後宮には戻るな。もし戻ればきっとまた……」
「だって、今、愛しているって……!」
「だからだ」
ため息混じりのかすれた声で、天明が言った。
「お前が大切だから、危険な場所にお前を置いておきたくない。一生あの後宮から出られない亡霊の俺には、お前にしてやれることなんて……何一つ、ないんだ」
「……なるほど。そうやって睡蓮の事も早々にあきらめたんですね」
天明は答えなかった。き、と紅華は鋭い目で天明を見返す。
「お断りします」
「紅華」
駄々っ子に言い聞かせるような天明の声を聞いて、紅華は、ぐ、と拳に力をこめた。
紅華に回していた腕をほどいて、天明は真正面から紅華を見つめる。その顔に笑みは乗っていなかった。
「お前まで巻き込む気はなかった。俺たちにはこんなこと日常茶飯事だが、お前には同じ生活を送らせたくない。だから、もう後宮には戻るな。もし戻ればきっとまた……」
「だって、今、愛しているって……!」
「だからだ」
ため息混じりのかすれた声で、天明が言った。
「お前が大切だから、危険な場所にお前を置いておきたくない。一生あの後宮から出られない亡霊の俺には、お前にしてやれることなんて……何一つ、ないんだ」
「……なるほど。そうやって睡蓮の事も早々にあきらめたんですね」
天明は答えなかった。き、と紅華は鋭い目で天明を見返す。
「お断りします」
「紅華」
駄々っ子に言い聞かせるような天明の声を聞いて、紅華は、ぐ、と拳に力をこめた。