貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「そうなの? 私も、皇帝ってもっといばっていてわがまま放題の頑固じじ……いえ、怖い人かと思っていたの。やっぱり前皇帝ってそんな雰囲気だったのね。その方と比べてはいけないかもしれないけれど、晴明様って、本当に優しくて素敵な方だと、睡蓮は思う?」

 核心部分を聞いた紅華に、睡蓮は、ふ、と遠い目になる。だがそれも一瞬。にこりと笑顔になった。

「はい。もちろんです」

「そうなのね」

 紅華が見ていた晴明の姿は、どうやら嘘でもなんでもなく本当の姿らしい。ほ、と紅華は安堵する。


「でも今日は、少しお顔の色が悪いようだったわね」

 先ほどの様子を思い出して紅華が言うと、睡蓮も美しく柳眉をひそめた。

「ええ、お疲れのご様子でしたわ。新皇帝として今はとてもお忙しい時期ですから仕方ないとは思いますが、少し心配ですわね」

「ちゃんとお休みされておられるのかしら。さきほどのお茶、確か疲れを癒すお茶よね」

 なぜか睡蓮は、ほんのりと頬を染めた。

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