貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「ご存じでしたか」

「私の実家、何でも扱っていたから茶葉にもわりと詳しいの。晴明様がとてもおいしそうに飲まれていたし、きっとお気にいられたのに違いないわ。ぜひ、お部屋に届けてさしあげて」

「かしこまりました。きっと、陛下もお喜びになります」

 ほころぶように、睡蓮が笑んだ。

 すると、扉を叩くものがある。


「はい。……あら」

 睡蓮が扉をあけると、そこにいたのは天明だった。

「またあなたですか。だめですよ、あまりあちこちうろつかれては」

「いきなりご挨拶だな」

「睡蓮、私が頼んだのよ」

 呆れたように言った睡蓮に、あわてて紅華が声をかける。けげんな顔になった睡蓮に、紅華は先ほど晴明に墓前参りを頼んだことを話した。天明は、得意げに胸を張る。

「そういうこと」
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