貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「急にお呼びたてしてしまいまして、申し訳ありませんでした」

「かまわないさ。気遣いは無用だ」

 今日の天明の様子は、先日の無礼さが嘘のように貴族然とした態度だ。それならそれで、紅華も普通の皇族と同じように対応することができる。

(やっぱり第二皇子だけあるわよね)

 紅華が感心していると、天明はにやりと笑った。


「こんなにかわいいお嬢さんのお相手なら、何を置いても最優先で遂行するよ」

(前言撤回)

 紅華は上げかけた天明に対する評価を即時撤回した。


 「それに……俺も、ちゃんと墓参りはしておきたいし」 

 睡蓮は納得したようにうなずいたが、紅華は首をかしげる。
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