貴妃未満ですが、一途な皇帝陛下に愛されちゃってます
「一体、誰が……」

「言ったろう。めずらしくもないことだ」

 青ざめた紅華とは対照的に、楽しそうにくつくつと笑いながら天明が続けた。


「俺が生き残って残念がっているやつがいると思うと、つくづく愉快だな」

「そんなことを言って。一歩間違えば、こうして笑っていることなどできなかったのですよ?」

「その時はその時だ」

「死んでしまったら取り返しがつきません!」

 激昂する紅華とは対照的に、天明は服を整え終えると飄々とした様子で椅子に座りなおした。

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