仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
勝手に近くの椅子を引っ張ってくると、目で俺にも座るよう促した。
(またか……)
なにを言われるかわかっていたから、心の準備はできていた。相手をするのが面倒だと態度で示しつつ、渋々椅子に戻る。
「子供なら、まだだからな」
聞かれる前に先に言う。
予想通り尋ねようとしていたらしい父は虚を突かれたような顔をしていたけれど、すぐむっと眉間にしわを寄せた。
「どうしてまだなんだ」
(いつかデリカシーって言葉を辞書で引かせてみたい)
母もどちらかと言えば父に近い。そんなふたりを見てきたからか、人一倍他人への気遣いには気を付けている。
「どうしてって、こういうのは自分たちでどうにかなるものじゃないだろ。授かりものだと言うし」
「望月さんと過ごす時間が足りてないんじゃないか?」
(またか……)
なにを言われるかわかっていたから、心の準備はできていた。相手をするのが面倒だと態度で示しつつ、渋々椅子に戻る。
「子供なら、まだだからな」
聞かれる前に先に言う。
予想通り尋ねようとしていたらしい父は虚を突かれたような顔をしていたけれど、すぐむっと眉間にしわを寄せた。
「どうしてまだなんだ」
(いつかデリカシーって言葉を辞書で引かせてみたい)
母もどちらかと言えば父に近い。そんなふたりを見てきたからか、人一倍他人への気遣いには気を付けている。
「どうしてって、こういうのは自分たちでどうにかなるものじゃないだろ。授かりものだと言うし」
「望月さんと過ごす時間が足りてないんじゃないか?」