仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「そう思うなら、引き継ぎの名目で仕事を押し付けないでくれよ」
「お前がさっさと終わらせないのが悪いんだ」
デスクを挟んで向かい合い、先に目を逸らす。
父は自分勝手だ。だから相手をするのが難しいし、面倒である。
(無理な結婚で彼女にどんな思いをさせているかも知らないくせに)
「で、望月さんとはどうなんだ?」
「どうもなにも、もう結婚してる。普通だよ、普通」
「なら、孫の顔を見るのもすぐだな」
「……一応言っておくけど、それは紗枝さんに言うなよ。義実家から言われたくない言葉だろうから」
「お前がいるんだから、お前にしか言わないさ」
「それはそれでどうなんだ?」
父も母も知らない。俺と紗枝さんの夫婦生活が非常に微妙な状態であることを。
「お前がさっさと終わらせないのが悪いんだ」
デスクを挟んで向かい合い、先に目を逸らす。
父は自分勝手だ。だから相手をするのが難しいし、面倒である。
(無理な結婚で彼女にどんな思いをさせているかも知らないくせに)
「で、望月さんとはどうなんだ?」
「どうもなにも、もう結婚してる。普通だよ、普通」
「なら、孫の顔を見るのもすぐだな」
「……一応言っておくけど、それは紗枝さんに言うなよ。義実家から言われたくない言葉だろうから」
「お前がいるんだから、お前にしか言わないさ」
「それはそれでどうなんだ?」
父も母も知らない。俺と紗枝さんの夫婦生活が非常に微妙な状態であることを。