仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
黙々と食事を口に運ぶだけの時間は味気ない。
(もう少し紗枝さんのことを知れたらな)
そう考え、先日の出来事を思い出す。
「そういえば、この間のアンティーク市はどうだった?」
「え?」
「また……ああいう催しがあったら誘ってもいいのかなと」
微妙な反応が来たら嫌だと思っていたけれど、今紗枝さんと話せるような内容はこのぐらいしか思いつかない。
控えめな俺の言葉に、紗枝さんが顔を上げる。
そして首を傾げた。
「お仕事なのにいいの?」
(……そういう設定なんだった)
アンティーク市には完全に趣味で行くつもりだった。
ただ、趣味というひと言で片付けてもいいか怪しい程度には熱量があって、周囲の人間からはよく呆れられたり、微妙な反応をされていた。
(もう少し紗枝さんのことを知れたらな)
そう考え、先日の出来事を思い出す。
「そういえば、この間のアンティーク市はどうだった?」
「え?」
「また……ああいう催しがあったら誘ってもいいのかなと」
微妙な反応が来たら嫌だと思っていたけれど、今紗枝さんと話せるような内容はこのぐらいしか思いつかない。
控えめな俺の言葉に、紗枝さんが顔を上げる。
そして首を傾げた。
「お仕事なのにいいの?」
(……そういう設定なんだった)
アンティーク市には完全に趣味で行くつもりだった。
ただ、趣味というひと言で片付けてもいいか怪しい程度には熱量があって、周囲の人間からはよく呆れられたり、微妙な反応をされていた。