仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
『羨ましすぎます……! 自分だったら、勧められる前に座っていたかもしれません。そうしたらきっと、感動でひっくり返っていたと思いますが。それにしてもサキさんは本当にアンティークと出会う機会が多いんですね。その機会の半分でもいいからわけてほしいです』

 勢いのまま送って、にへらと笑う。

 最初はもう少し遠慮したメッセージを送っていた――と自分では思っているけれど、今はもう遠慮を捨てた。

 メールの文面からもサキさんがこのやり取りを楽しんでくれていることは伝わっていたし、私だってかつてないくらい楽しんでいる。興奮しているとさえ言ってもいい。
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