仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「紗枝さんが自分を隠すのは、俺が嫌いだからだと思ってた。断りきれる結婚じゃなかったし、夫婦としてやっていきたくないって意味かと」
「ううん、私は……」
「もう知ってるよ。全部相談してくれただろ」
「……!」
そう、私はすべてサキさんに明かしている。
あの日、和孝さんに一目惚れしたことも、好きだから嫌われたくなくて自分を偽っていたこともすべて――。
「ず……ずるい」
振り絞るように出た声がそれだった。
「ずるいよ。私のことばっかり……。私は和孝さんの気持ちを知る方法がなかったのに……!」
「伝えるのが遅かったしな、うん」
くっと唇を噛むと、膝に乗せていた手を包み込まれた。
「ううん、私は……」
「もう知ってるよ。全部相談してくれただろ」
「……!」
そう、私はすべてサキさんに明かしている。
あの日、和孝さんに一目惚れしたことも、好きだから嫌われたくなくて自分を偽っていたこともすべて――。
「ず……ずるい」
振り絞るように出た声がそれだった。
「ずるいよ。私のことばっかり……。私は和孝さんの気持ちを知る方法がなかったのに……!」
「伝えるのが遅かったしな、うん」
くっと唇を噛むと、膝に乗せていた手を包み込まれた。