仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
喉の奥が震える。でも、誤解されないために伝えなければならなかった。
和孝さんの袖を掴み、うつむく。
「私……和孝さんが好きだよ」
「……うん」
「好きすぎて、ちょっと緊張しすぎるだけなの」
「そっか」
「嫌いだから逃げるわけじゃなくて……」
「意識しすぎて逃げちゃう?」
こく、と頷く。そんな子供っぽいことをしてしまった私の頭を、和孝さんの手が撫でてくれた。
「なら、ゆっくり慣れていこうな」
「……うん」
蚊の鳴くような声というものを自分で出す日が来るとは思わなかった。
「とりあえず、今日は紗枝さんの素をもっと見せてほしいな。俺は怒ってるところしか見たことがないから」
そう言って和孝さんが立ち上がる。
今日、なぜここに来たのかをすっかり忘れていた。
和孝さんの袖を掴み、うつむく。
「私……和孝さんが好きだよ」
「……うん」
「好きすぎて、ちょっと緊張しすぎるだけなの」
「そっか」
「嫌いだから逃げるわけじゃなくて……」
「意識しすぎて逃げちゃう?」
こく、と頷く。そんな子供っぽいことをしてしまった私の頭を、和孝さんの手が撫でてくれた。
「なら、ゆっくり慣れていこうな」
「……うん」
蚊の鳴くような声というものを自分で出す日が来るとは思わなかった。
「とりあえず、今日は紗枝さんの素をもっと見せてほしいな。俺は怒ってるところしか見たことがないから」
そう言って和孝さんが立ち上がる。
今日、なぜここに来たのかをすっかり忘れていた。