仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
 最初こそ緊張していたけれど、すぐに私は自分を隠さなくてもいい時間に慣れて興奮をさらけ出したし、和孝さんはそんな私を受け入れてくれた。

 それどころかむしろ、私がそうしていることを喜んでくれたようだった。

 でも、問題は今――帰宅してから発生している。

「そんなに緊張するか?」

「う、うん……」

 リビングのソファの上で、私たちは向き合っていた。

 くつろいだ様子の和孝さんとは違い、私は正座をしている。

 そっと触れてくる和孝さんの指の動きをいちいち意識しては反応し、今は顔を寄せられて目をつぶってしまっていた。

「誰かに見られてるわけでもないんだし、もう少しリラックスしても」

「和孝さんとふたりきりってだけでリラックスできない……」

「それは喜んでいいのか悪いのか悩むところだな……」
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