仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
母親がはっとしたようにホテルの外へ目を向ける。ガラス張りの入口の向こうには、車が何台も停まっていた。
「はい……本当に申し訳ありません」
「いえ」
「……さ、行こ。ゆいくん」
「わかったー」
ぺこぺこと頭を下げながら母親はゆいくんの手を引いて立ち去る。私を振り返って手を振るゆいくんへ、私も手を振り返した。
(なんだか……どっと疲れたな……)
普段、仕事でもあのくらいの子供を相手することがある。
式の主役たちの親族や友人の子供、あるいは新郎新婦当人の子供。どうしても結婚式当日となると、いつもと違う空気に子供たちははしゃいでしまう。あるいはぐずってしまう。そしてその両親はやはり普段と違うイベントに忙しくしている。
「はい……本当に申し訳ありません」
「いえ」
「……さ、行こ。ゆいくん」
「わかったー」
ぺこぺこと頭を下げながら母親はゆいくんの手を引いて立ち去る。私を振り返って手を振るゆいくんへ、私も手を振り返した。
(なんだか……どっと疲れたな……)
普段、仕事でもあのくらいの子供を相手することがある。
式の主役たちの親族や友人の子供、あるいは新郎新婦当人の子供。どうしても結婚式当日となると、いつもと違う空気に子供たちははしゃいでしまう。あるいはぐずってしまう。そしてその両親はやはり普段と違うイベントに忙しくしている。