仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「あんたが頑張ってみたら?」
そう言った真里の言葉の正しさは理解している。
でも、すぐに実行に移せるかと言われれば、それはまた話が別だった。
真里にはさすがに言えていないけれど、私たちは初夜を迎えていない。
夫婦になった最初の夜、私は今と同じように和孝さんと同じベッドに入った。そのときのやり取りを今でも覚えている。
「別に無理しなくていい」
和孝さんはそう言った。
好きになった人と夜を迎える緊張で硬直していた私は、その言葉を聞いて頭が真っ白になってしまった。
(無理ってなんだろう。私、またなにか気遣わせた?)
混乱する私に、和孝さんは――背を向けた。
「ここで寝るだけだから。おやすみ」
どうして、という声も出なかった。
そう言った真里の言葉の正しさは理解している。
でも、すぐに実行に移せるかと言われれば、それはまた話が別だった。
真里にはさすがに言えていないけれど、私たちは初夜を迎えていない。
夫婦になった最初の夜、私は今と同じように和孝さんと同じベッドに入った。そのときのやり取りを今でも覚えている。
「別に無理しなくていい」
和孝さんはそう言った。
好きになった人と夜を迎える緊張で硬直していた私は、その言葉を聞いて頭が真っ白になってしまった。
(無理ってなんだろう。私、またなにか気遣わせた?)
混乱する私に、和孝さんは――背を向けた。
「ここで寝るだけだから。おやすみ」
どうして、という声も出なかった。