仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
礼儀として声をかけたけれど、その声が想像していたより大きく響いたことに自分でぎょっとしてしまった。
もう少し段階を踏むつもりだったのに、真っ白になった頭は勢いで動けと身体に指示を出してしまう。
「――っ」
気付けば広い背中に抱き着いていた。
(和孝さんの背中だ。初めて触った。なんかいい匂いがする。私と同じ石鹸の匂い。あったかい、気持ちいい、私もぎゅってされたい、どうしよう)
頭がうまく働かない。どうでもいいことばかり浮かんでくる。
ただ、やっぱり私はこの人が好きなんだという実感に包まれた。
でも、腕の中の和孝さんの反応ですっと冷静になる。
「紗枝さん? どうした?」
振り返った和孝さんは――困った顔をしていた。
その瞬間、恥ずかしいと思う前に全身が凍り付く。
もう少し段階を踏むつもりだったのに、真っ白になった頭は勢いで動けと身体に指示を出してしまう。
「――っ」
気付けば広い背中に抱き着いていた。
(和孝さんの背中だ。初めて触った。なんかいい匂いがする。私と同じ石鹸の匂い。あったかい、気持ちいい、私もぎゅってされたい、どうしよう)
頭がうまく働かない。どうでもいいことばかり浮かんでくる。
ただ、やっぱり私はこの人が好きなんだという実感に包まれた。
でも、腕の中の和孝さんの反応ですっと冷静になる。
「紗枝さん? どうした?」
振り返った和孝さんは――困った顔をしていた。
その瞬間、恥ずかしいと思う前に全身が凍り付く。