仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
(気遣ってくれたんだから、素直に聞いておいた方がよかったんだろうか……)
このまま結婚生活を続けていきたいと思ってもらうために、自分のことは押し殺して過ごすつもりだった。
それなのに今、私は希望を通してしまったことに気付く。
(こういう自分本位なところも、子供っぽいって言われる原因だったのに)
五分前まで楽しかった気持ちが失態のせいでしゅんと萎む。
今度こそ気を付けなければと心に誓い、和孝さんのあとに続いて西棟へ向かった。
西棟は東棟に比べて賑やかだった。カランとベルのようなものが鳴り響いて、その直後にわっと人の声が続く。
(あ、もしかしてこれって……)
「すごい盛り上がりようだな。見に行ってもいい?」
「うん」
毎回聞いてくれることをうれしく思いながら、声のする方へ歩き出す。
このまま結婚生活を続けていきたいと思ってもらうために、自分のことは押し殺して過ごすつもりだった。
それなのに今、私は希望を通してしまったことに気付く。
(こういう自分本位なところも、子供っぽいって言われる原因だったのに)
五分前まで楽しかった気持ちが失態のせいでしゅんと萎む。
今度こそ気を付けなければと心に誓い、和孝さんのあとに続いて西棟へ向かった。
西棟は東棟に比べて賑やかだった。カランとベルのようなものが鳴り響いて、その直後にわっと人の声が続く。
(あ、もしかしてこれって……)
「すごい盛り上がりようだな。見に行ってもいい?」
「うん」
毎回聞いてくれることをうれしく思いながら、声のする方へ歩き出す。