月に魔法をかけられて
外は既に暗くなり、道路脇にある街路樹につけられた電球が輝き始めている。
「きれい……」
普段、こんな風に車に乗って見ることのない景色に、つい声がこぼれた。
「ほんとこの時季はきれいだよな」
副社長が運転しながら私の言葉に答える。
私は気づかれないようにこっそりと副社長に視線を移した。普段とは全く違う、私服を着て自分の車を運転する副社長。
整った横顔も、少し空いた首元から見える肌も、アクセルに伸びる長い足も、ハンドルを持つ男らしい手も、吸い込まれてしまいそうになるほどかっこいい。
あまりのかっこよさについそのまま見つめてしまう。
「美月?」
名前を呼ばれてふと我に返った。
「は、はい……」
「ちょっと遠回りしてもいい?」
副社長がまたチラッと私に視線を向けながら尋ねた。
遠回りも何もどの道が近道でどの道が遠回りなのかもわからない。私は「はい」と頷いた。
「きれい……」
普段、こんな風に車に乗って見ることのない景色に、つい声がこぼれた。
「ほんとこの時季はきれいだよな」
副社長が運転しながら私の言葉に答える。
私は気づかれないようにこっそりと副社長に視線を移した。普段とは全く違う、私服を着て自分の車を運転する副社長。
整った横顔も、少し空いた首元から見える肌も、アクセルに伸びる長い足も、ハンドルを持つ男らしい手も、吸い込まれてしまいそうになるほどかっこいい。
あまりのかっこよさについそのまま見つめてしまう。
「美月?」
名前を呼ばれてふと我に返った。
「は、はい……」
「ちょっと遠回りしてもいい?」
副社長がまたチラッと私に視線を向けながら尋ねた。
遠回りも何もどの道が近道でどの道が遠回りなのかもわからない。私は「はい」と頷いた。