どうして・・

···私には嫌われる


「なに、なんなのよ。
悲劇のヒロイン気分?

あんたのせいで
全て失ったわ、フン!!

学生の時からあんたが
だいっきらいだった
みんな、あなたを見て
羨ましがったり
全貌の眼差しでみたり
だから、結婚式には
よばなかったの
みんなには、結婚もできないみたい
だから、気の毒で
と、言っといてあげたわ

まあ、新だけは、あなたに
なびかなかったの。
今回も新は、あなたじゃなく
私を選んだのよ
あなたじゃなくてね!

あはははは、可笑しい!!」
と、笑いの止まらない
美春を、唖然としながら
見ていると
新が、美春の手を引き
奥菜先生の事務所を出て行った。

「········
そんな··感じがしていたのです。

私は、ずっと美春を友達だと
思っていたのに
新と別れた事も
結婚した事も
何も知らされなかった。
私は、人に嫌われる何かを
持っているのでしょうか?」
と、言ってから
せっかく皆さんが助けてくれたのに

「あっ、えっと、すみません。

さっ、お父さん、お母さん
帰ろうか。

奥菜先生、一華さん
本当に今日は、
   ありがとうございました。」
と、言うと
父と母は、心配そうな顔をして
それを見て、また心配かけてしまった
と、思っていると······
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