契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
会社にも妊娠報告を済ませた。

「長谷川さん、おめでとう」

社長室に呼び出され、濱部社長夫妻からも祝福を受ける。

「はい…」

「予定日は?」

「あ、六月二十一日です・・・」

その日は、俊吾さんと代行花嫁として挙式した日。

子供の誕生予定日と重なっていた。

偶然とか言え、曰く付きの日。

「仕事はどうするの?」

「今の所は…出産まで続ける予定ですが…」

「そっか…」

「長谷川社長から色々と制約があったね…」

濱部社長は少し困惑した様子でコーヒーを口に含んだ。

「長谷川家の次期後継者になるかもしれない子供だし…色々とあって…」

「だろうな…つーか、長谷川社長が心配性なんでしょ?」

「はい…」
心配性と言うよりも過保護。

妊娠してから、それが顕著に表れていた。

長風呂してたら、逆上せていないかと心配で入って来るし、キスも赤ちゃんが息できなくなったら困ると言って、ディープキスしなくなった。

そもそも、お腹の赤ちゃんは肺呼吸してないし。

私に気を遣い過ぎて、俊吾がまた倒れないかこっちが心配だった。

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