身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
新宿駅は相変わらず多くの人がせわしなく行き交っている。
足早に歩く人たちの波に今は乗れないため、邪魔にならないように道の端っこを歩いていく。
お腹が大きくなってきてから、想像以上に体は重たいし、歩く姿勢もお腹が前に突き出て足は開き気味でよたよた歩くような感じになった。
動物に例えるなら、コウテイペンギンみたいな歩き方だ。
そばを軽快に抜き去っていく同じくらいの歳の女性を目にすると、身軽で美しく歩けていいなぁと少し思ってしまう。
これがまさに〝身重〟という状態なのかと、身をもって実感している日々だ。
最近はもう、妊娠前の身軽だった自分の体が遠い過去のことのようで、どんな感じに過ごせていたのか薄れてしまっている。
それほど、今の体の状態がきつく感じているのだ。
体は重いし、お腹が張る心配もあるために思うように動けないこと。
息も上がるし、すぐに疲れ、眠気もいくら寝てもすっきりしない。
歩くのに精一杯という感じで、走るなんて絶対にできない。