身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「あの時、すぐに言うべきだった。実は、避妊が失敗してて……無しでしたも同然だったんだ」

「え……?」

「破けてた」


 そう言ってため息をついた晴斗さんは、「まぁ……もらって財布に入れっぱだったのを使った俺も悪いんだけど」と独り言を呟くように付け加えた。


「そう、だったんですね……」


 それは全く気付いていなかった。

 避妊はしていたはずなのにって思っていたけど、そういうことなら妊娠しても何もおかしなことはなかったのだ。


「だから、ちゃんと連絡先を交換して、何かあったら連絡を取れるようにしようと思った」

「もしかして……それで、私のことを捜しに?」


 訊き返すと、晴斗さんはほんの少しだけ口元に笑みを浮かべ、一度頷いた。


「結局、見つけられなかったけど、もし何かあれば連絡をもらえるだろうってダイさんに言われて、そうかもしれないって思う自分もいて……だから、きっと何もなかったんだろうって正直思ってた」


 妊娠がわかった時、Dai’sに連絡をすれば晴斗さんの行方はわかるかもしれないと、私もそう気付いた。

 だけど、その手段を使うことをしなかった。

 晴斗さんに知らせること自体を、やめてしまったから……。


「このお腹の子、父親は俺だよね?」

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