身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「あ……張り止め飲む時間過ぎてる」
晴斗さんに会った衝撃で、薬を飲む時間を一時間以上過ぎてしまっていた。
ソファの横に置いたバッグを引き寄せ、中から薬の袋を取り出す。
私が薬を飲もうとすると、晴斗さんはキッチンに引っ込みコップに水を用意して持ってきてくれた。
「すみません」
小さな錠剤をひとつ水と共に飲み込む。
コップを受け取った晴斗さんは「横になって」と半身を起こしていた私に言う。
ちょうどそのタイミングで晴斗さんのスマートフォンが鳴り始め、「ごめん」と通話に応じながらリビングを出ていった。
こんな時にお腹が張るなんてついてない。
晴斗さんにだって迷惑かけちゃうし、最悪だ……。
横になったまま、部屋にかけられている時計を見ると、午後二時過ぎ。
お姉ちゃんももう起きている時間だと思われる。
どこに行ってるかと心配してるかな。そんなことを思いながら、いつの間にか眠りの世界へといざなわれていた。